【実話】アタシの値段~a period~




壁にかかる時計の音が


何かを訴えるかのように


やたらと響く。




最初から
偽りだらけだったのは


俺だけじゃなかったのか…。





俺には傷つく資格などないのかもしれない。




でも


それでも俺は


いつも向かい合って座って居た、テーブルの向こう。


ユキの笑顔を


失いたくないと


思った。