『うん、ごめんね。友達がちょっと急用みたいで。』



……嘘だ。



友達なんて居ないと言って居たのは


ユキ自身だったのに。



「こんな時間に…か。送ろうか?」



『ううん、大丈夫だよ。でもありがとう。』



またね、


そう言ってユキは
キスを一つ唇に落とし



パタパタと急いで部屋を出て行った。









…どうやって帰るんだ?