【実話】アタシの値段~a period~






俺は煙草に火をつけた。



いつも通りの声を出す自信がなく。



けれど、黙って居てはユキが不安に思うだろうと


口を開いた。




「…それで、結局女の子は泣くことができたのか?」



自分でも分かるほど
俺の声はフラフラと不安定なものだった。





『まだ、終わったなんて言ってないでしょ。』




そしてユキはまた
話し始めた。