愛してるダーリン

~Takuto side~
あの日から、何日かたった。
ふたりには、会おてない。
せやけど、マルから「ふたりともめっちゃ、心配してんで」って、聞いてん。
あんな酷い事を言うた俺を心配してくれとる。
ホンマ、お人好しやな…。
そんな、ふたりや心配してくれる仲間にも、改めて、要らん、プライド捨てよう、自分に素直になろうって、自分に正直になろうって…。
ホンマに心から、思った。

ふたりには、「ゴメン」って、メールした。
慶太からは、「俺こそ、ゴメン、頑張りや!」って、返ってきた。
たけちゃんからは、「おん...頑張れや!」って、返ってきた。
翔太くんにもメールで、「ありがとうございました」って、送ったら「なにが?」って、返ってきた。

たぶん、あの人の事や、ホンマに覚えてへんのかも。
せやから、「魚は、絶対に逃がしません!」って、返してん、そないしたら「釣りか?頑張り~(笑)」って、返ってきた。
あの人、いったい…。
今日の仕事は、俺だけやったからサクサクと仕事を終えて、帰ろうとスタジオを出ようとした時…
外から、聞きなれた声がして、頭を上げるとそこには変な男に腕を掴まれ引っ張られとる、絵里が居った。

俺は、すぐに駆け寄り、男と絵里を引き離し、男を睨み付け、一言低い声で、言うた。
その男は、走って逃げて行きよった。
その時、絵里は、少し震えとった。
俺は、そんな絵里を支えて、いったん、俺の楽屋に戻った。