私は小さな手帳をあけていた。

そこには入学式に大好きなおじいちゃんと一緒に撮った写真がはめてあった。

「おじいちゃんなんで行ってしまったの・・・・」
そう小さな声でつぶやいた。

分かっているけど思い出したら泣けてしまうはるなの目には小さな雫が一滴流れた。

「北さーん」

むこうから自分を呼ぶ声が聞こえてきた。
「はーい」
慌てて涙をふき廊下に出て行った。