「……っ……ふぁ…
…くっ、苦し…っ」
優しいかと思ったキスはどんどん深くなっていく。
トントンと抱き締められた腕を叩く。
離れた一瞬で空気を求めて息をする。
苦しくて涙が出そうになりながら桜井さんを見上げる。
「お前…
それは反則だろ?」
そう言われてまた噛みつく様な深いキスが続く。
何が何だか全くわからないまま。
けれど合間をみて必死に息をする。
あたし、キスもほとんどしたことないのに…
激しさと優しさの混じるキスに胸が握り潰されてしまいそう。
苦しい。
唇が離れた時にはもう力が入らなくなるほど骨抜きにされてしまった。
ぐったりと座り込むあたしを余裕でみつめる桜井さんは満面の笑みを浮かべていた。

