ちょっと!



あたしを子供扱いしてない?



……だからあたしも。



高橋の手をギュって握る。

「ハイ、眼鏡」

握った方と反対の手で高橋に眼鏡を渡した。

「ありがと……で、コレは?」



眼鏡を受け取ってあたしが握った手を見る。



高橋が子供扱いするから。


「困らせてやるって言ったでしょ?手、握るまで繋いでてね」




ニヤって高橋を見て笑うと、高橋はまた座る。

朝まで起きててやろっかな。



「……おやすみなさい」


高橋はあたしに言うと、手を握り返してくれた。