【完結】先生との恋



執刀医……?


って、あたしの手術をする人のことでしょう?



手術しなさいとは言わない……とか言ってるけど、手術する気は満々なんじゃないの?

手術しないんだったらそんな話だって必要ないじゃん。



「執刀医って……清水先生じゃないんですか?」


聞いてみれば、清水先生はニッコリと笑って頷く。



清水先生じゃないの?

それじゃあ―――まさか。



まさか……


頭の中に浮かび上がるもう一人の心当たり。



「まさか……高橋…とか?」


それしかないよね?


恐る恐る聞くと、清水先生は笑顔のまま、また頷いた。



……嘘でしょ?

冗談でしょ?



「ちょっ……!無理無理!高橋なんて……」



担当が高橋になった時からもしかしたら……って思ってだけど、やっぱり無理!

それはマズイでしょ。



高橋にあたしの命を預ける事なんて出来ない!