あそこまで?
何が。
「どういうこと?」
あたしが首を傾げると、「やっぱり知らなかったのね」と言ってお母さんは話始めた。
「高橋先生、休みも病院に出てきてあんたの相手してるって清水先生が仰ってたわよ」
「え?」
休みまで病院に?
「最近はあまり寝てないんじゃないかって。逆に高橋先生が倒れちゃうんじゃないかって心配してたくらいだし……」
確かに毎日高橋を見てる気はする。
でも、それってあたしの為だけじゃないんじゃないの?
「別にあたしの為ではないでしょ。他の仕事でそのついでにあたしの様子を見に来てるだけでしょ」
別に頼んでないし。
勝手に高橋がしてるだけでしょ?
休日くらいゆっくり休めば良いのに。
それで倒れたってあたしには関係ないから。
あたしが高橋を休ませてないみたいに聞こえるじゃん。
「心……あんた、高橋先生にたまにはありがとうくらい言ったら?」



