やっぱダメだ。
高橋の家や他の場所ではあまり思わないのに、ここでは。
病院では、高橋をからかいたくなる。
困った顔を見たくなる。
高橋のペースじゃなくて、あたしのペースに振り回してあげたくなる。
からかいたくなったあたしは、カレンダーを眺めたままの高橋に声をかける。
寂しいって言ってくれればいいのに。
「ね、高橋」
「ん?」
ふっと高橋がカレンダーからあたしの方に顔を向けたタイミングで……。
あたしから、高橋に唇を重ねる。
しばらくして唇を離すと、顔を逸らせて照れた顔で手で口を覆う高橋。
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