「目が疲れる……」



近い場所をずっと見ている為、目が疲れる。



時計を見ながら、どのくらいの時間でピース一個がハメられるか測っていたけど……10分に一個ハメれたらスゴく良いくらい。


目がチカチカしてきて、後ろに倒れるように寝転んで瞼の上から目のマッサージをする。



コレ、一人じゃちょっと難しいな……。



完成出来るかどうか不安になってきた。


寝転んで目を瞑ってひたすらマッサージをしていると、バスルームの方で音がして、しばらくするとドライヤーを使う音が聞こえた。



……ケーキ。


あたしは高橋がドライヤーを止めたタイミングでゆっくりと起き上がり、パズルを少し片付けてケーキが食べれるスペースを作る。


「……準備万端。今、用意するね」



バスルームから出てきた高橋は、あたしを見るとフッて笑いながらそのままキッチンへと入っていく。