病院での高橋と、少し違う高橋を今日は沢山見た。 「……どうかした?」 立ち尽くしたまま、高橋の方を見ながらも焦点を合わさずボーっと思っていたあたしに、高橋が首を傾げる。 今、浮かない顔してるかも。 「……傷、見ようと思ったけど、見れなかった」 高橋に素直に伝えると、高橋は真っ直ぐにあたしの目を見てくる。 哀しそうな、困ったような顔で。 どうして高橋が哀しそうな表情を見せるのか、分からない。 でも、そんな表情はすぐに消えてほほ笑みに変わる。