【完結】先生との恋






まず角を見つけて……そこから作っていった方が良いから……





四つ角の中でも微妙に難しそうな部分を選ぶ。


「ここ!ここの部分を作るからね」


あたしは箱の絵を高橋に見せながら、範囲を教える。



「まず角を探さないといけないから……頑張ろ」



あたし達が作るのは、夜の空。




空は海の色と殆ど変わりが無くて探すのが大変だけど、月の部分はすぐに作れると思う。


ローテーブルの上に箱を置いて、パズルを適当に掴み取ると描かれている絵を見ながら角を探す。



まず、この沢山の中から角のパズルを探さないと始まらない。


「何見てんの、高橋も手伝ってよ」



あたしの作業している様子を見ているだけの高橋。




あたしが言うと、やっとパズルに触れて角を探し始めた。







「パズル、好きなんだ」