「何て?」


「憎まれ口ばかり叩きますがお願いしますって。

で、ちょうど良いので温泉に行って来ます、何かあったら携帯の方に連絡をお願いします。

まぁ、高橋先生と一緒なら心は大丈夫でしょうけどーって」




……もう、何も言えない。

あたしの知らない間に、影であさみ達は動いていたのか。


ってかお母さんも、何が大丈夫なの!?




はぁ……と、長い溜め息が出る。

「……着替えもちゃんと持ってきてるじゃないですか」


「これは!あさみの家に泊まるつもりで持ってきたの!!」

「分かってますよ」



あたしに選択肢は無いのか……。


あさみ達にすっかり騙された。