高橋はフッて笑う。




……何この雰囲気。


手は繋いでるし……。



冷静に考えると、何とも言えない気持ちになる。


いつもみたいに、高橋を困らせよう、とか、からかおうって気持ちも全く起きないし。



転ばないように気を付けながら段差を上ったりして、建物内に入ると、やっとココがどこだか分かった。


「……プラネタリウム?」



壁に貼ってある上映時間案内。



受け付けの奧には、星の模型とかも置いてある。



「そうだよ」



高橋は受付けで料金を払う。



あたしも払おうと、財布を取り出そうとしたけど





それに気付いた高橋に「誕生日だし、僕が払うから」と言われて大人しく高橋に払って貰った。



「次の上映まで15分くらいあるけど……どうする?」





受付けで貰ったパンフレットを見る高橋。





あたしもそれを覗き込む。



「こっちの資料館の方見る?」