「じゃ、高橋先生、後お願いしますね」



少しだけドアを開けてから、運転席に乗り込んだ高橋にあさみが声をかける。



「任せて下さい」


笑顔であさみに答える高橋を見て、あたしはあさみに聞く。


「ね、どういうこと!?意味が分かんないんですけど……」



状況が全く理解できない。



「あ、はい!これ、心が希望してた誕生日プレゼントね」



でも、あさみは答えてくれなくて、ただ箱の入った紙袋を押し付ける形で渡してきた。



「ありがと……」




って、お礼を言ってる場合じゃなくて!



あたしが顔を歪めると、椿があさみの後ろから口を開いた。