「うーわ……最悪」
話し終わった後のあさみの第一声。
思い出すけど、確かに最悪な言葉を言ったと思う。
高橋が来なくなってもおかしくないか……。
「って椿! 何泣いてんの!?」
目を見開いたあさみを見て、あたしは椿の方を見る。
椿は、目からポロポロと涙を零していた。
「だって……高橋先生が可哀想なんだもん……」
椿は、自分のバックからタオルを取り出して、さらに言葉を続ける。
「休日なのに心の為に写真展に行って、病院につれて帰ったら心が倒れて。
緊急で何時間も手術して、神経使って疲れちゃったけど心が助かって良かったーって時に心本人からの『手術するくらいなら死んだ方が良かった』発言だもん」
「確かにそれは辛いね」
あさみも頷く。
「心の気持ちもよーく分かる。けど、それはね……」
さすがに、あの時言った言葉は本当に後悔してる。
あの時は勝手に手術された事がショックで、思わず言ってしまったんだ。
「心も傷が出来ちゃったかもしれないけど……高橋先生も傷付いたよね」
ボソッと呟くように言ったあさみ。
「……謝ってみたら?」
椿の提案に、あたしは黙って首を横に振る。



