あさみの手をどかそうとするけど、さっきよりも強く挟まれる。
横からは椿の笑い声が聞こえる。
「何このテンションの低さ……いつもの心ちゃんはどこに行ったのかねー?」
ほっぺたが痛いんですけど……。
「心配したんだから。いつまでもじめじめしてんじゃないわよ。弱々しいのは嫌いって心が言ってたんでしょー?」
「……ごめん」
謝ると、やっと離れたあさみの手。
何か言う事って……心配かけた事か。
「おばさんから歩けるようになったって聞いたのに、なかなか連絡こないしさっ」
「連絡くらいしてくれてもいーんじゃないのっ!?」
そう言ったあさみに、肩の辺りを叩かれる。
「っ……痛いって!」
あたしは、叩かれた場所を擦る。
「やっぱ痛い……?」
心配そうにあたしを見る椿。
「もうすっごく」
「手術から大分経ったのに?」
「くしゃみとか、咳だけでもすっごく痛い」
有り得ないくらいに。
「そっか……」
あたしは、手に持っていたレモンティーを飲む。



