《……分かった!
じゃ、また後でね》
通話が切れて、あたしはそのまま携帯を閉じる。
「未だにレモンティーって……」
もう手術も終わったし、甘い物でも食べて良いんじゃないかな?って思ったんだけど……
手術したばっかだし、清水先生に聞かなきゃいけないだろうし。
でも、それ以外に欲しいものでレモンティーが思い浮かぶなんて……。
……高橋が最初に買ってきた飲み物。
いつの間にかハマっちゃってたんだよね……。
悔しいけど。
ただベンチの背もたれに体を預けて、空を見る。
「……心」
上を向いていたあたしの額に、暖かい缶が当てられた。
ゆっくりと起き上がると、笑顔の椿とあさみ。
「これで良いよね?レモンティー」
「そうそう、ありがと」
あさみからレモンティーを受け取って両手で包み込むように持って冷えた手を暖める。
左右からあさみと椿があたしを挟んで座る。
「何か……痩せた?」
「……最近までずっとお粥生活だったから」
お粥で太ることはないし……。
自覚は無かったけど、痩せたと言われたら痩せたかもしれない。
「……そういえばさ、心、何か言う事ない?」
いきなりあさみにそう言われて、あたしはあさみの方を見る。
「言う事……?」
何かあさみに言わなきゃいけない事ってあったっけ?
首を傾げながら聞いたあたしに、あさみはいきなり片手であたしの両頬を掴んだ。
!?
「ちょ……ちょっと!」



