高橋は、黙ってあたしを見つめる。
あたしは、そのまま続ける。
「もう温泉にも入れないね」
誰にもこんな傷を見られたくないし。
「水着だって着れない」
これから楽しもうとしていた事が出来なくなる。
手術前なら出来てた事が。
お洒落な服だって、温泉だって、
泳ぐことは出来なくても水着姿になることは出来てた。
そんな事、もう出来ない。
「……彼氏も、結婚も出来ないかもね」
こんな傷があったら。
まさに、あたしにとって生き地獄。
「……傷、気にしない人だって沢山いるよ?」
慰めるように優しく、控えめに発言する高橋。



