「……もう帰って良いよ。寝るから」
「寝るまで付いてるわよ」
帰って、と促したあたしにお母さんは言う。
ありがとう。
でも、今は。
「一人になりたい」
無表情で静かに伝えると、お父さんが口を開いた。
「…分かった。また明日来るから。ゆっくり休みなさい」
そう言って微笑むと、お母さんのバックを持ってお母さんの肩に軽く手を乗せる。
「……また明日ね」
お母さんの言葉に黙って頷くと、
お母さんはあたしの頭を撫でた後、高橋に頭を下げて部屋を出ていった。
お母さん達が出ていき、高橋と二人になる。
一人になりたい。
……泣きたい。
でも、今ここで泣いてる所を高橋に見せたくない。
あんたも出ていってよ。



