「麻酔が切れて痛くない?痛み止め入れようか?」
意識が戻ったと言うことは麻酔が切れたって事。
さっきからズキズキと痛みを感じてる。
喋るのも、辛いくらいに。
微かな震動を伝わって、痛む。
「……いい」
でも、我慢出来ない痛みでもない。
それに頭も朦朧としてるし、痛い、とかよりもっと別の想いがあたしの中を占めている。
「術後で熱も出てるから、ゆっくり休んでくださいね」
高橋はあたしの額へと手のひらを乗せて温度を確認する。
……むかつく。
……その手を払いたい。
でも、払うためには自分の体を動かさないといけない。
動かすと、痛む。
そんな不自由な状態、今まで断り続けていた手術を呆気なくされてしまったこと。
急に悲しくなって感情が込み上げてくる。



