「はいはい」



このまま部屋に戻って今日は寝たいんだけどな……。



でも、昼間に発作起こしたし、ここは大人しく受けといた方がいっか。


写真展に行かせて貰った条件でもあったもんね。



あたしがゆっくりと歩き過ぎていたためか、前を歩く高橋との距離が少し開いてしまう。



それを詰めようと、ちょっと早歩きしようとした時―――








「っつ!」



ギューっと締め付けられるような胸の痛みにあたしは思わずしゃがみ込む。



何で?



走ってないのに……。



胸の辺りの服を掴んでどうにか痛みを和らげようとするけど、痛みは激しくなる。





バクバクと脈の音が聞こえる。



呼吸がしずらい。



「岡本さん!?」


あたしに気付いた高橋が慌てて寄ってくる。