そう言いながら笑った清水先生にあたしは不安になる。
そんな悲しい事言わないでよ。
清水先生みたいなベテランじゃなくて……こんな弱々しそうなのがあたしの担当になるの?
もし、いざとなった時……
無いだろうけど、もしも…の時。
あたしはコイツに自分の命を預けないといけないの?
そんなの嫌だ。
危ない。
清水先生が良い!
「嫌です!清水先生が良い!」
あたしが叫ぶと、高橋は寂しそうな顔をした。
でも、あたしにはそんなの関係ない。
他の患者の担当に付けば良いでしょ?
どうしてあたしなのよ。
「そう言われるのは嬉しいなぁー。
でも、高橋先生も立派な医者だ。これから先、心ちゃんも大人になって歳を取っていくだろう?
その分先生も歳を取る。いつまでも心ちゃんの担当……は出来ないんだよ。
高橋先生はまだまだ若いし、心ちゃんとも歳が近い。
困った事があったら相談しやすいだろう」
そんな事分かってるけど……



