【完結】先生との恋




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「今回から高橋先生も心ちゃんの担当になったから」

発作も落ち着いてしばらくした時。



部屋にやってきた清水先生にいきなりそう言われて、



隣に立っている男があたしに軽く頭を下げた。



「高橋です。よろしくね、心ちゃん」



頭の良さそうな顔、眼鏡。



いかにも医者です!って感じの。


背もあたしなんかより全然高くて、特別格好良いって訳じゃないけどまぁまぁだし。



6年この病院にお世話になっているけれど

見たことのない顔だった。



……移動してきたのか、今までずっと清水先生が担当だったから会うことが無かったのかもしれないけど。



でも、あたしを完璧子供扱いしてる態度。

初めての癖にいきなりあたしをちゃん付けで呼んでるし。

馴れ馴れしくて。



そんな風に呼んだって、あたしはあんたと仲良くなるつもりもないし。



「キモいんだけど。
心ちゃんとかいきなり呼んで。
馴れ馴れしい」