【完結】先生との恋



そんな高橋を見ながらあたしは説明を始めた。



「あさみがね、ショッピングセンターの服屋のバイトをはじめたみたいでそこの特設会場でこの写真展があるんだって。


で、あたしがこういうの好きだからってチケット送ってくれたんだ」



「で、ここに行きたいと」

顔を上げた高橋にあたしは頷く。

「日にちは高橋が休みの時でいいから。今度二日間休みがあるんでしょ?その二日目」



働き詰めの高橋が今度二日間休みがあるって事は清水先生から聞いた。



さすがにずーっと働いていて休みだと思ったら仕事同然に写真展に……は可哀想。




一日目はしっかり休んで貰って二日目に行けばいい、と思ったんだ。

もう一度広告に目を通す高橋。


しばらくして顔を上げた高橋からは、あたしが予想もしていなかった言葉が出てきた。



「……やっぱダメ。行けない」



申し訳なさそうな表情をしながら口を開いた高橋だけど、発した言葉はハッキリしていた。