【完結】先生との恋




いつも許可を貰わずに病院を抜け出していくあたしが

わざわざ許可をもらおうとしたのがおかしかったんだ。



「今回はしっかり許可を貰って外出しようと思ったんです」


「何処か行きたい場所があるのかな」

穏やかに清水先生があたしに聞く。



見に行きたい。

夜空の写真展を。

あたしはゆっくりと頷く。

何処へ行きたいか、は敢えて言わない。



清水先生はあたしとあたしの書類を見ながら、少し考えてるみたいでその書類を指でリズム良く叩く。


その動く指先を見ていると、不意に動きが止まった。


それを合図にあたしは清水先生を見ると、先生はゆっくりと口を開いた。



「……外出はまだ許可出せないな。

この前のエコーの結果があまり良くなかったんだよ」

……やっぱり。



そう簡単に許可は貰えない。



でも、ここで食い下がる訳にもいかない。

どうしても見に行きたいから。

「今は大丈夫なんだから良いじゃないですか!
それにエコーって……それ発作が落ち着いた後すぐ取ったものでしょ?大分前のデータじゃないですか!」


「うん。だからもう一度エコー検査して、それで大丈夫だったら外出許可……退院許可を出そう」



「えっ?」