退屈な毎日だから、こういうのを見て癒されてもいいかなーって。
「こういうの、好きなんだ」
「何、文句あるの?」
「そんなつもりじゃ無いですよ。でも良いですね」
ゆっくり見ている高橋の反対側から身を乗り出すようにあたしも本を見る。
「でしょ?星の名前とか星座とかはいまいち分かんないけど。写真見てるだけで凄いなーって思うし」
「良く外の景色眺めてるもんね」
「そうそう!雲の動きとかも好きで」
「夏場の天の川とかも良いよね」
「分かる!ってか高橋良く分かって……」
そこまで言って我に返る。
……何盛り上がってんだろ。
好きなものの話で勝手にテンションが上がって。
高橋とこんなに楽しく話して。
馬鹿みたい。
上がってきていた何かが、すーっと冷静に下がっていく。
「あたし何で高橋にこんなの話してんだろ……」
高橋はあたしの言葉を聞いて本から顔を上げて微笑む。
「初めて好きな物教えてくれましたね」



