【完結】先生との恋



まだ着替えてないし。



あたしは高橋のいるカーテンの方を視界に入れながら手早く着替える。


「大丈夫です」



高橋の声とビニール袋が音を立てた。

カサカサと音がする。



あたしは着替えを綺麗に畳んでいく。


「……星?」




あたしに聞いているのか、独り言なのか分からない言葉を零す高橋。



でも、その言葉を聞いてあたしは何を高橋が拾って見ているのか分かった。

「何勝手に見てんの」

着替えを袋に入れてあたしはカーテンを捲る。



「もう良いですか?」

あたしが頷くと、高橋はカーテンの中へと再び入ってきて椅子に座って本を読む。



「今日……コレ買いに行くために抜け出して?」



高橋は本から視線を上げてあたしに聞く。

「……まぁ。あさみと会うつもりで待ち合わせまで暇つぶしに本屋に行ったら、これがあったんだよね」

買うつもりはなかったけれど、

たまたま見てたら星とか、空とか、オーロラとか。



そんな景色の写真集みたいなものがあって。



パラパラっと捲って、もっとじっくり見てみたくなって思わず買ってしまった。