―――頭にひんやりとした物が触れて、


あたしは意識を取り戻した。



ゆっくりと目を開くと、映ったのは高橋。







「起こしちゃいました?
すみません」

ニッコリと笑ってあたしを見る。

あー……確か。



高橋が部屋を出ていくのを目を閉じたまま感じて。


そのまんま寝ちゃったんだ。


「……今何時?」



どのくらい寝たんだろう?



頭はまだボーっとしてるけど、高橋がやってくれたんだろう。



氷枕が気持ち良い。


「8時ですね」


高橋は時計を確認する。


かなり寝てたんだなぁ……



「おでこに冷えピタ貼ったし、氷枕もしておいたんで大分楽になると思いますよ」



高橋は椅子に座った。


「……後コレ」



そう言ってあたしのに差し出した白いビニール袋。


何?