「…おい!」
突然掛けられた声にびくっと体が反応する。
まさか、この声…
「よ、陽太!?なんで…部活はっ」
「これから行くよ。ってかお前こそ、何サボってんだよ!」
「あ、あたしにだって色々事情があるんですー!」
なんて言いながらも、どきどきしてる心臓。
なんで居るのよばか陽太!
今は一番会いたくないのにっ!
「あっそ。じゃあ、具合悪いとかじゃないんだ?」
「え?あ、うん?」
「ならいいや。今日ずっと元気なかったから、どっかで倒れてんのかと思った。」
心配…してくれてたんだ。
やっぱり陽太は優しいよ。
あたし、さっきあんなこと言って出て行ったのにさ。
「倒れるはずないでしょ!
ってか余計なお世話だしっ」
ほんとは嬉しくて嬉しくてたまらないのに、素直になれないあたし。
陽太はまたきっと、ふざけて返してくれるって思ったのに。

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)