「俺が他の女と遊んだら嫌?」


一生が話すたびにあたしの耳に一生の息がかかる。


そんな何気ないことに胸が激しく暴れだす。


「別に。いいんじゃない?もう別れてるんだし……」

嘘だよ?


良いわけないよ。嫌だよ。

本当は嫌で嫌で仕方ないんだ……。


「そっか。でも、俺は嫌。亜紀が他の男と遊ぶとか絶対無理」


あたしを後ろから抱き締めている一生の腕にギュッと力が入る。