夢架が涼太と初めて会ったのは、中学三年の事。
夢架は、夜の小さな公園で一人で泣いて居た。
夢架の親は、二人でクスリをやり、警察に捕まった。親が刑務所に入ってから、夢架の人生は変わりかけた。近所から、変な目で見られ、中学の奴には、冷たい目で見られた。クラスの奴は、「もしかして、青木もやってんじゃねぇーの。」そんな嘘の噂まで広まるようになった。夢架は次第に学校に行かなくなり、夜の街を出歩く事が多くなった。
気付くと、夢架の周りには不良ばかりが集まり、夢架は暗闇の中に染まりかけていたんだぁ。
でも夢架は一つだけは守っている。
クスリは絶対にやらないと。
親みたいにはなりたくないと。
友達に誘われても、それだけは守ってきた。
でも、近所からは、
「親が親なら子も子だね」人生なんてクソくらいだと思った。