高校一年の夏。
「うぜぇんだよ。」
私は教室の扉を思いっきり開けた。
いつもの様に教室を飛び出して行ったのは、青木夢架。
「お前よく先公にあんな事言えるよなぁ。」
こいつは、夢架の友達、涼太。
「だって人が気持よく寝てるのに起こしてくるんだぜぇ。」
「お前よく寝るよなぁ。家で寝れよなぁ。」
「うるせぇーょ。」
こいつは夢架にとって大切な友達。
辛い時、いつも近く居てくれる奴。
なんかあった時、どんな事があっても駆けつけてくれる奴。言葉じゃ言えないけど…。めちゃめちゃ感謝してる。
「今日はどうする。カラオケ行く?それとも俺とラブホ?」
「馬鹿か。行くわけねぇーだろ。つーかそうゆう関係じゃねぇーし。」
「冗談だよ。」
涼太は、馬鹿な冗談をよく言うけど、夢架は涼太のおかげで笑う事が出来た。
どんなに辛くても涼太の馬鹿話を聞くと笑顔になれるんだよ。