カラオケに行くまでに菜々を駅まで送ることにした。

何故か帰るのは、菜々ひとりで、気まずいこと、この上なかった。

でも、なんか、二次会までついて行くのに、みんな楽しそうじゃなかったのが、気についた。

「菜々、ひとり帰れる?」

「大丈夫!そんなにバカにしないでよ。」

「心配だっての。」


「春日さん。」
「菜々ちゃん。」


後ろから羚と菜々を呼ぶことがした。

「あ、宮崎君。帰るの?」

さっき残ると言っていた宮崎君と何故かついてきた高濱先輩。

なんて組み合わせだよ。

「違うって、なんで、女の子が女の子を送ってる。」

若干走って追っかけてきたみたいで、少し早口な宮崎君。

「宮崎が気付いてくれなかったらどうするつもりだったんだよ、羚ちゃん、菜々ちゃん。」

どうするも何も…、反対意見がわからない羚に、突っかかる高濱先輩。

「あー、それはそれは。」

「わざわざ有難うございます。ホントは私だけで帰ろうと…。」


つまり、危ないから送るって言ってついてきてくれたのか。


普通に優しい。