走るのです。





雨の日も。
雷の日も。
風の日も。








走るのです。





涙を流しながら。







走るのです。






この気持ちを抑えられず。





走るのです。







体温を感じたくて。
肌に触れたくて。








走るのです。








大きくて重い私のこの気持ちを届ける為に。









走るのです。









抱きしめて欲しくて。
瞳の中に、私を写して欲しくて。










走るのです。









止まる事を知らないこの脚は、貴方の元へ。








向かうのです。







この脚が止まる時。








それは、貴方の瞳に写してもらえなかった時でしょう。










END