「ありがとねぇ、タオル」






精一杯の微笑みを浮かべて差し出されたタオルを受け取った。








えっ……、この子ハーフ…??







長い前髪からのぞく青い瞳が、陽の光で輝きを増していた。こうやって向き合って分かったのは、少年は小学生のわりに大人びていて、綺麗な顔をしていることだ。










はあぁ……、なんか童話の中の王子様みたいじゃん……。










「お姉さん、見すぎ」









「えっ!!あ、ゴメンね!!??」






注意されたことが、すごく恥ずかしくなって、顔が熱くなっていくのがわかった。そのせいか変に意識して、ドキドキする。