「ねえってば」









「……ずっ」











「泣きすぎだし」









「え??」








目の前に差し出されたブルーでひよこの柄のタオルを見て、その手を視線でたどりながら、差し出した主を見た。













あ……、なんだ、小学生か。









振り向いた先にいたのは、ランドセルを肩にかけた小学生。でも、小学生にしては大人びた顔をしていて、つい見とれてしまった。