「りんっ!!」









「……よっ」








軽く片手を挙げた男ッポイ挨拶をしても、翔は嬉しそうにする。







「じゃあ、帰ろっか」







差し出された手を見る。白くて、細長い指……。その手は私を待ってくれている。











でも……、でもね……。翔に聞きたいことがある。







どうしても、聞きたい。









じゃないと、わたし……、その手をとるコトができないよ。