「元気だよ。術後も安定してるらしいし、特に問題はないんだって」
「じゃあ、そろそろ帰ってくるとか!」
依子が急に手をパンッ合わせて立ち上がった。
「いやー…」
「へ?だって、終わったんでしょ?もう結構経ったし、帰ってくるんじゃないの?」
「うんー…」
途端に依子の目がキッ!となって、
私をポカポカとたたき出した。
「もーっ!もーもーもーっ!また大事なこと聞いてないんだからーっ!いっつもそうっ!!」
翼が抑えたものの、依子の怒りは収まらない。
ここは素直に謝るほうが早いだろう。
「あー…ごめんってー」
依子はぷぅっと頬を膨らませていたものの、とりあえずは落ち着いた。
「もう!学習しないんだから!付き合う前もどんだけ溜めてたか、忘れてないわよね?!」
見てるこっちがイライラしてたのにーっ!と、胸をむしゃくしゃとかく。
「あとで教室に帰ったら、真っ先に書くこと!可愛くねっ!」
はいはい、と受け流していたとこに、何か冷たいものが当たった。翼の「あっ」に、私と依子は上を見上げる。
「えーっ!キレー!初雪!」
今年はもう降らないんじゃないかと思っていたものが、そらからパラリと落ちて、私の手の甲で水に変わった。
「じゃあ、そろそろ帰ってくるとか!」
依子が急に手をパンッ合わせて立ち上がった。
「いやー…」
「へ?だって、終わったんでしょ?もう結構経ったし、帰ってくるんじゃないの?」
「うんー…」
途端に依子の目がキッ!となって、
私をポカポカとたたき出した。
「もーっ!もーもーもーっ!また大事なこと聞いてないんだからーっ!いっつもそうっ!!」
翼が抑えたものの、依子の怒りは収まらない。
ここは素直に謝るほうが早いだろう。
「あー…ごめんってー」
依子はぷぅっと頬を膨らませていたものの、とりあえずは落ち着いた。
「もう!学習しないんだから!付き合う前もどんだけ溜めてたか、忘れてないわよね?!」
見てるこっちがイライラしてたのにーっ!と、胸をむしゃくしゃとかく。
「あとで教室に帰ったら、真っ先に書くこと!可愛くねっ!」
はいはい、と受け流していたとこに、何か冷たいものが当たった。翼の「あっ」に、私と依子は上を見上げる。
「えーっ!キレー!初雪!」
今年はもう降らないんじゃないかと思っていたものが、そらからパラリと落ちて、私の手の甲で水に変わった。