いつものように校門をでて、バス停のほうへと歩き出す。

たまに吹く北風が寒くて凍える。

冷える手に暖かい息をふきかけながら、まっすぐ道を進んでいった。






そのとき、私の目に波打つ金色がうつった。


でも、目線はいつもより下…





「莉奈ちゃん…」

莉奈はランドセルを背負い、じっと下から私を見上げていた。