年下ダーリン

「…なんでよぉ……」


ドンッと翔の腹を殴る。でもそれは弱々しくて、何の意味も持たない。





「なんで…なんでギュッてするの………」




「それは…」





「…離れられなくなるのに……!」



ここで引き留めてほしくなかった


翔のぬくもりを忘れたかった


声も


笑顔も


なびく金髪も


私を捕らえて離さない蒼眼も…




失う怖さと、気づいてあげられなかった情けなさが一気に押し寄せてきて、少しでも浮かれてた自分が醜くて…


私は本当は翔に近づく資格なんてない。