年下ダーリン

私は翔のほうをちらっと見て、ふいっとまた目をそらした。




「りん?『むしろ』…なんなの?」



まだずるい顔してる。なに?その余裕たっぷりの顔。
可愛い天使みたいな顔で笑ったり、はたまた今みたいな悪魔な顔したり…。


でも、どの翔も本物で、私をドキドキさせる天才だ。



今日は……その余裕な顔、崩してやろうかな?
たまには翔が照れる顔も見てみたいよ。


私は震える唇をゆっくり開いた。





「………たよ」





「へ?」





翔は聞こえなかったみたいで、私のそばに寄ってきて、耳を近付けた。







「楽しみ…だったよ?」




「え……」





翔をちらっと見ると、さっきみたいな余裕な表情はうそみたいに、信じられないくらい頬も耳も赤らめている。
新鮮な翔の表情を、私は食い入るように見つめた。



しかし、翔は私の視線を振り払うように、ぷいっとあっちを向いてしまった。