年下ダーリン

靴に履き替え、外に出た。空が青くて、とても天気がいい。
私は校門のほうに視線を向けた。




あ……



黒いランドセルがキラッと太陽の光に反射して輝いた。翔は遠くにいた私に気がついて、大きく手を振った。


私も小ぶりながら手を振り返す。
こんなに遠くにいても、翔が笑っているのがよく分かる。


胸がキュンとする。
ひとつひとつの行動に、ドキドキさせられる。
でも、それがなんだか嬉しい。



私は翔のもとまで走った。







「お疲れ様」


「お、お疲れッ!!」


ポケットに手をつっこんで、口角をニッと上げて笑う。あどけないその表情にまたキュンとして、どうしようもなく気持ちが膨らんでいく。


「行こ」


差し出された手をそっと握って、



『今日だけは素直になろう』



そう心に誓った。