年下ダーリン

翔の顔も見れない。
私ってなんて臆病なんだろうって心底思う。
「男なんて」て言ってた強気な私は、翔の前では姿を隠してる。

今だって、差し出した翔の手を握れない。


握ることもできなければ、振り払うこともできないままで…



「りん」



「え…?」


「俺のこと、見て」



「で、でも…」


「いいから」




ふせていた目をそっと開くと、そこには翔の真剣な顔。
さっきみたいに顔を赤くした翔じゃない。
大人の顔をした『翔』だった。