年下ダーリン

「莉奈に会いたいん…だろ?」



「え?そーだけど…」




「…俺じゃなくて」




「えッ!!あ、そんなことで怒ってたのッ!?」




翔はグルッと振り返り、眉間にしわを寄せ、目を見開いた。



「そんなこと~ッ!?」




「え、あ、間違ったッ!!ゴメン、翔!!」



「もーいいッ!!りんのバカッ!!男心が分かってないよッ!!」



男心ってか、女心に近い気が……


ちょっと噴き出しそうになったのを抑えつつ、翔をなだめようとした。翔はさっきよりも怒って、背中をむけたままこっちを見てくれない。


「翔ー、ゴメンって!!ね?」


「りんは俺に会いたくないんでしょ?『そんなこと』とか、ヒドすぎだよッ!!」


「ちょっと間違ったの!!本心じゃなかったから、ね?許して?」


「りんにとって、俺は『そんな』ものだったなんて…」



ヤバイ…、私の話聞いてない。落ち込んでるばっかりだ。


私は翔の正面に回って、翔がまた逃げないように肩をガッシリ掴んだ。翔は少し涙目で、赤くなった目はウルウルして、なんだか…可愛かった。


「なんだよッ!!もー」


「翔…」



翔がこっちを向いた瞬間に、すぐさま顔を寄せて、頬に軽くキスをした。今度は私が翔に背をむけて立ち上がった。