年下ダーリン

やっぱズルイ。


翔はズルイ。


こうも簡単に心揺らす翔はズルすぎる。



…私だって翔をドキッとさせてみたい。
こんなんじゃどっちが年上だか分かんないし、年上の余裕なんて全然ない。



バカ……




翔のバカ……



でも一番バカなのは私だ。



自分がこんな簡単な女だったことに少しだけイヤになる。



知らなかった自分を翔に気づかされるのが、すっごい癪なの…






「……で?なんで明日ヒマか聞いたの?」



急に本題に戻した翔に、ムスッとしたまま私はゆっくりと振り返った。
翔はニコニコしている…


こいつ…、私が何言おうとしてるのか…予想してるな……



ヒマ?=会える?



翔の中にはそんな方程式が成立しているのだろう。そして、その方程式が間違っていないことが、また私をイヤな気持ちにさせる。





ホント……どっちが年上なんだか………




『今何がほしい?』
そう聞かれたら、今なら間違いなく私は、




『大人の余裕』



そう答えるに違いない。