年下ダーリン

「りんっ!!!」









門の前で手を振る小さな人影は、間違いなく翔くんだった。私はそれに答えることもなく、翔くんの前まで歩いていった。











「…ホントに来たんだね」








「昨日言ったでしょ??」










「ん…、まあそうだけど……」









「りん、帰ろ」








私は翔くんが肩にかけた黒く光るランドセルを見ながら歩き出した。







それとともに生まれた気持ちに歯止めがかかる。











やっぱり…小学生なんだよ。私は、翔くんの気持ちには……答えられない。