年下ダーリン

時計を見ると、もう七時を指していた。辺りは暗く、街灯がチカチカと点灯し始めていた。


白い息が、暗闇の中で存在感を示し始めて、私が息をするたびに、空へと消えていった。


翔は来なかった。



私も…もうここにいる意味はない。



もっと早く帰ればよかったんだ。




『来ない』



そんなこと…分かってたのに……。





私は立ち上がった。

鞄も全て持って。

次のバスはもうすぐ来る。


それに乗って…私は帰ろう。





遠くから、ボーッとした黄色い二つの明りが近づいてくる。

一歩、また一歩道路に近づいていく。

でも…『会いたかった』その想いが私の一歩を重くする。


そして、私ももう一度振り向かせるんだ。


あの道を…もう一度だけ、振り向き眺めてみた……