年下ダーリン

莉奈は黙っていた。それでも翔は何度も聞いた。



「莉奈……」










「あの人…」




「え?」



「あの人、今日…学校に来たの」




「りんが……?」




いつも会うのはりんの高校の校門だった。りんが学校にきてくれたことなんて……




「莉奈に…何か話があったみたいで……バス停で別れたんだけど…」






バス停……





……もしかしたら…




「で、でもッ!!たぶんもう…」





莉奈がそう言ったときには、すでに翔は部屋のドアを開けていた。


「翔ちゃんッ!!!そんな身体でッ…」



「関係ない」



莉奈の声に反応せず、翔は家を飛び出した。




莉奈は部屋の窓から翔の背中を見送った。頬に伝った涙が手のひらに落ちた。






「……関係あるよ。翔ちゃんの身体は…ただの風邪でもそんなに悪化するようになってるじゃない………」―――――